ごあいさつ
おはようございます。けんぴです。
ゴールデンウイークも今日で最後ですね。
楽しい連休を過ごされましたでしょうか。
今日も一日お疲れさまでした。
明日はようやく休日です。
さて、本日は前回の続きを書いていきます。
夢を追いかけ 30歳
パン屋開業のため、修行するお店を探すために関東へ旅立った私でしたが、やはり東京は秋田と全く違い、人!人!人!ビル!ビル!ビル!東京駅に着いてすぐに圧倒されてしまいました。
都内のパン屋を何件か回りましたが、パンもお店もオシャレで価格も東京価格!
味ももちろん美味しいのですが、自分が作りたいパンとは少し違うような気がしました。
ホテルに一泊し、次の日に候補のお店の中でも本命だった千葉県にある超有名店へ向かいました。
松戸市にあるそのお店は、パン好きなら知らない人はいない人気店で雑誌などにもよく取り上げられるお店です。
平日にもかかわらずお店の外には10人ほどのお待ちの列。
20分ほど待って店内に入ると、そこには夢のような光景が!
10人も入ればいっぱいになってしまうほど狭い店内にぎっしりと並べられたパンたちが迎えてくれました。お客さんがトレイにどんどんパンを取っていきますが、それに負けないペースで次から次へと焼きあがるパンが並べられていきます。
今まで見てきたパン屋とはまったく違ったその光景に衝撃を受け「ここで働きたい!」と即決しました。
食べきれないほどのパンを抱え、秋田に帰ってから調べてみましたが、そう都合よく求人は出ておらず、ならばと思いお店のホームページから直接メールを送りました。
「パン屋を開業するため、そちらで働かせていただきたいです。ぜひ面接をしてください!」
今考えると相手の都合も考えず、かなり迷惑な奴だったと思います。
時期は年末の繁忙期。どんな人間かもわからない田舎者の相手をしている暇などなかったことでしょう。
それにもかかわらず丁寧に対応してくださり、いよいよ面接。
目の前には、雑誌で見たあの顔が。
ガチガチに緊張していたので何を話したのかほとんど覚えていませんが、勢いだけの私にとっては厳しい内容でした。
「30歳からパン屋の修業を始めるのは大変だぞ。」「うちには数十人のスタッフがいて皆順番待ちをしている」「その中で一通り習得できるようになるには時間がかかる」
このようなことを言われたと思います。
それでもいいから働きたいです!と食い下がる私にオーナーはある提案をしてくださいました。
「うちで修行して開業した奴の店で働いてみないか?」
すぐにその方に連絡を入れ、なんとオーナー自ら高級車に乗せて、その方のお店まで連れて行ってくれたのです。
本来ならこんなわけのわからないやつに対して、住所だけ教えて「行ってみたら?」でも十分すぎる対応のはずです。
もちろん、お弟子さんのため。という気持ちもあったかもしれませんが、片道30分以上かかる道のりを自ら運転して案内してくれました。
なんて器の大きな人だろう。と惚れてしまいました。
残念ながら車内で話した内容はほとんど覚えていません。
あいかわらずガチガチに緊張していたので。笑
「うちよりも自分が開業するときに近いスモールな店で働いたほうが勉強になるし、早くパン作りの工程を一通り経験できる。」というようなことを話してくれたような気がします。
この人の店で働いてみたい。という気持ちも、もちろん残っていましたが、この人が私のために勧めてくれた店にも興味がわいてきていました。
到着したのは我孫子市。茨城との県境、秋田にも負けず劣らずの、のどかな風景の町でした。
県道?沿いに建つ小さなお店。どこか松戸市のお店とも似た雰囲気を醸しています。
笑顔の素敵な店長さんに迎えられ、お店を紹介してもらい、「本気でやる気があるなら歓迎します」とおっしゃっていただきました。
帰るときにいただいたパンもさすがに一級品。こんなパンを作れるようになりたい!という思いが強くなっていきました。
帰りもオーナーさんの高級車で隣町の柏駅まで乗せてくださり、何から何までお世話になりっぱなし。
こんな器の大きな男になりたい!と思えるような尊敬できる目標に出会えたのでした。
と、、、またしても日が変わり夜更かししてしまいました。
なかなか現代までたどり着けませんが、続きはまた次回。とさせていただきます。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
またお会いしましょう。
幸せを探す旅人 けんぴでした。
失礼いたします。
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